「人生の意味」の論文(わかる哲学)

【フランス】エクサン・プロヴァンス Aix en Provence(エクス)〜並木道と噴水の町〜

2018年10月30日

【フランス】マルセイユ Marseille 〜美しい港町〜

フランスのマルセイユから電車でエクサン・プロヴァンス Aix en Provenceにやって来ました。
エクス(Aix)と略したりします。

場所を確認します。

エクスはフランスの南側、マルセイユから少し内側(陸側)に入ったところに位置しています。

Aixという単語はもともとラテン語のAquae(水)から来ていて、この辺りは昔から噴水、泉が多かったらしく、Aquaeと名づけられ、それがフランス語に転換してAixになったらしいです。
噴水・泉の町ですね。

マルセイユからTERという電車に乗ってエクスに到着しました。
ここで友人と合流してヨーロッパロードトリップの旅が始まるのですが、それまで時間があるので観光してみます。

電車を降りました。
なんか美しいな、もうすでに。泣きそう。

ん、何か工事しているみたいですね。
外国の工事現場を見るのも楽しい。

エクスの駅はこんな感じ。
マルセイユの駅と比べるとこぢんまりしています。
あ〜、でもなんか好きだなこの感じ。
美しい。

駅の前はこんな感じ。

ここから少し大通り沿いを歩いてみます。

いや〜、なんだか並木道がキレイです。

こういう裏道もなんだか和みます。

お城みたいな家。

エクスは並木道が美しいみたいです。

バス停の番号表示は手作り感があっていいですね。

点字ブロックが違う!
白いんだ〜

やっぱりフランスはこういう丸みのある車が多いですね。
カワイイので欲しくなります。

え!

トヨタにもこういう車あるんだ!
知らなかった〜
ヨーロッパ仕様でしょうか。

これはカッコイイ…
逆輸入して買いたい…

あ〜なんかめっちゃ切ない気持ちになるなぁ、こういう小道。

こういう風景を見ながら歩いていたら「やさしさに包まれたなら」が頭の中で流れてきて、途中から歌いながら歩いていましたw
「ち〜いさいころ〜は〜♪」

なんかもう風景は美しいし、歌ともマッチして、本当に泣けてきました。
いいところだな〜、エクス。

小道に入ってみます。

お!
フランスのコインランドリー。

こういうところも絵になるなぁ。

噴水を発見!
街中に噴水があるらしいです。

歩道はこんな感じ。すっかり秋ですね。

ゴミ箱だと思われるけれど、オシャレだな〜

そうそう、このチェックの市松模様の道路標示。
横断歩道ではないのですが、結局どういう意味かわかりませんでした。

軽く調べたけど見つかりません。
もし知っている方がいたらぜひ教えてください!w

交通事情ってやっぱり結構違うもので、「なんでこんな不便に作るんだ!」とか簡単に否定することもできるんだけど、実は何か意味があってそうしているのかもしれないし、「面白いやり方だなぁ」と思ってその違いを楽しんだりすれば新しい物の見方を知れたり異文化理解につながるんだなぁ、と思いました。

ひらすら同じような並木道が続きますが、全然同じじゃないんですよ。
歩くたびに表情を微妙に変えるので僕は全然飽きませんw

そろそろ並木道飽きたなんて言われそうですね。
でも、どれも感動するというか、感情を揺さぶられるというか、琴線に触れるような風景でした。

いや〜、なんか切ない気持ちになる。(いい意味で)

さて、大通りから小さい道に進んでみようと思います。

ここもオシャレ〜

こういう寂しい感じのところもいい。

歩いていてビックリしたのですが、この真ん中の柱、車が来るとスーッと下がって平らな地面になります。
どういう仕組みで下がっているのかわかりませんでしたが、これも日本では見かけないものなので面白かったです。

裏路地もひとつひとつ違っていて、表情があって、見ていて飽きません。

胸がキュンとなりそうです。

さて、ガイドブックにセザンヌのアトリエ(エクスは画家セザンヌの出身地らしい)と並んで紹介されていた「サン・ソヴール大聖堂」にやって来ました。
他の建物に囲まれていて外周を把握することはできないのですが、比較的こぢんまりした教会みたいです。

入ってみます。

中はこんな感じ。

大きな絵もたくさん飾ってあります。

ステンドグラスが美しい。

中央のホールには長イスがあって、ミサをしたりするために使われると思われます。

手の込んだ装飾もあります。

ここまで教会内をまるで美術館を回るかのように写真をパシャパシャ撮りながら回ってきて、ふと違和感を覚えました。
もちろん記録用として撮影するのはいいのですが、教会は美術館のように芸術を鑑賞する施設なのか、いや違うだろう、そう思いました。

そこでホールの後ろの方のイスに座って、ぼーっとしてみました。
(ここからは私の気づき・考察を含みます。少し長いかもしれません。写真で海外を楽しみたいだけの方は読み飛ばしてもらって大丈夫です)

教会の中は人も少なく、とても静かでした。
大きな絵画や彫刻などで内部は装飾されていて、芸術としても美しさを感じます。
この教会は大聖堂にしては小さいほうですが、それにしてもこれだけ大きな建造物を作ることがそもそも大変です。
インテリアもこれだけの物を揃えるとなると相当な労力でしょう。

では、そこまでしてどうしてこのような物を作ったのか、そしてそれが完成して続いてきたのか。
そういうことを考えると、キリスト教、ひいては宗教の果たす役割の大きさに気づかされました。
やはり、そこまでしてでもこういった物を作って、宗教的な活動をする価値があったのでしょう。

教会にいると、絵画や彫刻、建築や空間などのあらゆる要素が混ざり合って、「死」というものを考えさせられる感覚になります。
それと同時に、「生」というものも考えさせられます。
つまり、いつか自分は死ぬということ、そして逆に、今自分が生きているということ、そういうことと向き合うように仕向けられるように思います。

それから、静寂な広い空間の中に身を置き、多くの美しい芸術品に囲まれることで、なんだか神聖な気持ちになります。現代社会の忙しさ、騒がしさから離れると、普段とは違うことを考えたり感じたりできます。

こういった、日常はあまり考えることのない生や死ということを考えるきっかけを与えてくれたり、普段の忙しさをいったん取り除いて考えたり感じたりする時間を与えてくれるというところにも宗教の価値があるのだろうと思います。

そのまま思いをめぐらせていると、自分はちっぽけな存在だと感じ、世界とかもっと大きな存在に思いをはせたり、それらと自分が本当は別々ではなくて一つの同じ存在なんだと感じ、自分が世界に溶けていく感覚になったりしました。

周りから見るとヤバい人だと思われそうですが、こういう思考の中で気持ちが楽になっていく感覚が確かにあります。こういうのを無になるとか、瞑想とか言ったりするのでしょうか。
まだ自分にはよくわからないのですが、こういった思考のプロセスによって「心が洗われる」とでもいう効果が確かにあります。

私はどちらかというと宗教には懐疑的で、既存の宗教は信じきれず、全力で信仰できるものはありませんでした。
そして、それは今でも変わっていません。
しかし、宗教にはこういった、瞑想的な側面があって、その部分だけは精神的な価値があるようなものだと今は思います。

今後、さらに宗教を勉強したり、こういった瞑想的な思考を実践したりして、これらの位置関係がどうなっているのか整理していこうと思います。

いずれにせよ、この教会でとても不思議な感覚になりました。それは事実です。
そして、この感覚を知ったおかげで僕の人生はより深みのあるものになりそうなので、この教会には感謝することになるでしょう。
とてもいい出会いでした。人生を変える出会いです。

教会を出ました。
少し辺りを回ってみます。

路地が本当にオシャレ。

薄暗い路地裏もまたいいですね。

真っすぐな道だけではありません。
まるで人生のようですね。

辺りが暗くなってきました。
そろそろディナータイムでしょうか。

広場もまたオシャレ。
ここにも噴水があります。

ふと、この辺りで感極まって泣きそうになってしまいました。
目の前にはこれだけたくさん美しい物がある。そしてそれらを作った人たちがいる。
でも、自分の人生は美しいのか、自分は彼らのように美しいものを生産しているのか、そんなことを突然考えさせられました。

そして、これから自分は変なプライドは捨てて、生活費を稼ぐために副業しながらでもいいから、哲学をして思想を生産しながら生きていこうと強く思いました。
そういう覚悟が改めてできました。

これだけでももう、何十万円払ってフランスに来た甲斐が、価値があったなぁと感じました。
ほぼ初日だけどもう元が取れたような気分でした。
本当にありがたかったです。

さて、気を取り直してもうちょっと夜の街を散策してみます。

街灯がつくと街はまた違った表情を見せます。

ここ最高だな。
グループで来てワイワイやりたい。

夜の商店街。

ここなんかもうハリーポッターの世界みたい。

こういう広場もあって、噴水があって、両脇にはレストランが外に席を出してたりします。

こんな道もある。

この道はヤバい。
絶妙な街灯の明るさ、暖かさ。
建築物の美しさ。
いろんな線が一点に収束していく感じ。
インスタ映え以外の何物でもないです。

街灯に照らされる噴水もまたよし。

ここで友人と再会し、近くのイタリアンレストランへ。

舌バカなのかもしれないですが、超高級ワインじゃなくても超おいしい。

マルゲリータと、

パッパルデッレ Pappardelleという「きしめん」や「ほうとう」みたいなパスタ。おいしい。

この日はホテルに戻って就寝。
とても充実しすぎていた一日が終わりました。

 

一夜明けて10月31日、
レンタカーを借りて最初の目的地カンヌを目指しました。

ここまであまり写真に写らなかったですが、フランスに到着してからちょいちょい雨で、ドライブし始めてからついに土砂降りになりました。

途中、友人の行きつけのパン屋があるということで寄ることに。

めっちゃオシャレやん。

ここでパンを紹介します。
フランスで定番なんだと思われますが、パン屋に必ずあるのがこのクロワッサンとその左側にあるチョコパン(パン・オ・ショコラ pain au chocolat)でした。
クロワッサンは日本でもお馴染みで確かにおいしいのですが、このチョコパンがめちゃくちゃおいしい!
朝食にちょこちょこチョコパン食べてました。

ケーキとかもオシャレだし、おいしそうでした。

しばらく車を走らせたところで休憩。

こんな感じの田舎です。

せっかくなので今回の相棒を紹介しましょう。
コンパクトの一番安いクラスにしたのですが、しっかり目のSUVが出てきました(OpelのMokka)。

めっちゃカッコいいな。
これで楽しく、快適にロードトリップができそうです。

ここから、カンヌに向かいます!

カンヌ観光の記事はこちら。
【フランス】カンヌ Cannes 〜国際映画祭とセレブの町〜


2018年11月5日

ここから下では、ロードトリップをぐるっとしてエクスに戻ってきてからパリに向かうまでを綴ります。

マルセイユ、エクサン・プロヴァンスを含むプロヴァンス地方の名物料理にブイヤベースがあると聞いていたのでそれがどうしても食べたくて、探してなんとかありつけました。

見た目が豪華すぎる。
魚介類がふんだんに使われています。
味は魚介のダシが出ていてもちろんおいしい。
世界三大スープと言われるだけあるかもな。

そうそう、なかなか機会がなくて取り上げられませんでしたが、フランスのコンセントはこんな感じ(ホテルです)。
もうプラグの形状が違います。

そのため日本の電化製品とか充電器とか使おうとしたら変換アダプタが必要なんです。
そして電圧が200Vくらいあるので、物によっては変圧器が必要らしいです。
面白いですね。

この日はエクスで一泊しました。

夜が明けて、今日は11月6日。
友人と朝、名残惜しくもお別れをして、僕はひとり、パリへ向かいます。
ありがとう。ロードトリップ最高に楽しかったです。

TGVというフランスの新幹線があるので、それに乗ってパリへ行ってみようと思います。
3時間くらいで着くらしいです。

距離感がイマイチわからないので、日本をフランスに重ねてみます。


(「thetruesize.com」より引用)

そもそも日本でも新幹線にあまり乗ったことがないものですから、新幹線で3時間と言われてもピンときませんが、これならなんとなく把握できます。

日本で例えるなら、東京−青森間くらいでしょうか。
遠いな〜

でもこの距離を3時間で行けるのは昔からしたら相当すごいことなのでしょう。
テクノロジーに感謝です。

気を取り直してエクスからパリに向かいます。
エクスのTGVが通過する駅はエクスの駅(記事の最初で紹介した所)とは別に郊外にあります。
まずはそこまでバスで15分でやって来ました。

ここがエクスTGV駅です。でかい。

ガラス張りで開放感があってオシャレやな〜

この「PAUL」というパン屋。だいたい大きな駅とか空港にあって、いつも人だかりができている人気店。

これは人気が出るのもわかる。おいしそうだ。

ここで時間を確認して切符を買います。

駅舎が無限にオシャレすぎる。すごい建築技術だなぁ。

この駅、かなり田舎にあるようです。
駅前だけど駐車場と森しかない。

これがTGVかぁ〜
これなら結構スピード出そう。

え〜、13:18のTGVに乗る予定ですが40分遅れているようです。
というかもうほぼ全部遅れてるやん。どうなってんだw

結局1時間遅れでTGVが到着。
車両を確認して乗り込みます。

座席はこんな感じ。指定席です。
途中で人が乗って来ましたが、乗車率は30%くらいでしょうか。スカスカでした。
これで104€(約13,500円)。
高いなぁ〜と思っていましたが、東京青森間の新幹線よりもちょっと安いくらいらしいです。

田園風景をビュンビュン通過していきます。

フランスも大部分はこんな田舎なんだろうなぁ。
でもやっぱり田舎落ち着くw

パリは一体どんな街なんだろうか。
楽しみだ。